殴り書きノート

テーマとか特にありません

子どもへのハードルの高さ

小学校から配られたプリント『入学前にお子様に身に付けさせてほしいこと』の難易度が高かった「大人でもコンプリートは無理」 - Togetter

これが子どもへの要求高すぎwって話題になってて読んだんですけど、子どもって大人が想像してる以上に高いハードルを越えていくもんだと思います。

 

うちの子が行ってる保育園では生活発表会っていうイベントを毎年12月くらいにやってます。10月の運動会が終わって、実質このイベントの練習期間は1か月半くらいなんですが、子どもたちはダンスを覚えたり演奏を覚えたりして保護者の前で発表するんですね。

 

んで、年中さんになると体育遊びって演目で跳び箱4段、フラフープ、鉄棒(前回り)を披露するんです。今年長男が年中さんで、1年前に当時の年中さんの体育遊びを見たとき、やべぇうちの子絶対出来ねぇと思って結構練習させたんです。けど10月くらいまで何一つ上手く出来なかったので、こりゃ本番出来なくて悔しがるだろうなぁと思ってました。

 

ところがですよ、生活発表会の練習が始まって半月くらいすると「ねぇねぇ、跳び箱できるようになったよ」って長男が言うんですね。つい半月前まで出来なかったので「嘘やろぉ、じゃあやってみて」って跳び箱をさせたら本当に出来たんです。「なんで出来るようになったん!?」って聞いたら○○くんみたいに飛んでみたら出来たって言うんですよ。鉄棒も怖くないと思ったら出来たって急に出来るようになって。生活発表会当日も成功し、年中さんの大半の子が成功してました。

 

ほかにも公園に時々ターザンロープ(正式名称は知りません)ってあるじゃないですか。ロープにしがみついて「あーああーー」ってやるやつ。あれ、子どもが喜んでやるんですけど、抱いてロープを掴ませてやらないといけなかったんですが、たまたま先日知らないおねぇちゃんと遊んでる時にコツを教えてもらうと、それまでも当然出来ていたように自分で飛んでロープにしがみついて遊ぶようになったんです。出来る出来ないの境目はおねぇちゃんにコツを聞く一瞬ですよ。

 

長男のマネをしたがる長女はまだ3歳ですけど、1人でトイレ出来るし風呂入れるし着替えもします。家に帰ってくると全員分の靴を揃えたりもします。もちろん風呂は危ないから見張るし、トイレは時々失敗するし、着替えはたまにズボンの前後間違ったりしますけど、出来ることも出来るようになるスピードも親の想像を遥かに超えています。

 

それくらい子どもって親が出来ないと思い込んでいるものでも、ある時何かがきっかけで出来るようになることがわりと多いんです。だから親が勝手に子どもの限界を決めない方が良いんじゃないかって思うんですね。目の前のハードルの高さって子どもと大人じゃ見え方が全然違うと思うんです。

 

それと小学校入学前の子どもですから、何十年もかけて擦り込まれた生活習慣を変えるわけじゃないので、「基本的生活態度」の部分は「なぜそうすべきか」は置いといて、わりと習慣化しやすいんじゃないかと思います。あの、多様性だとか障害だとかの話をしだすとキリがないし、こういうのって「目標」や「方向性」なわけで個別具体的にはそれぞれの家庭で考えれば良い話と思いますので、それも置いときます。

 

まぁただプリントに書かれてる友達との関係の部分については、保育園とか幼稚園に通わせてないとちょっと難しいんじゃないかなぁって気はします。

 

大人でもそうですけど「みんなと仲良く」っていう建前が分かってても、実際は気の合わない人がいたりケンカしたりするわけで、それでも「みんなと仲良く」に擦り付けようと気使ったり取り繕ったりするじゃないですか。んで、それって例えば絵本を使ったりだとかテレビ番組を通して理解はさせてあげられるでしょうけど、実際の友達との関係を通して肌感覚を養わないと単なるお利口さんなんですよね。