殴り書きノート

テーマとか特にありません

ただ、出産を記録したもの

今回の年末年始はほんっとにバタついてゆっくり過ごすヒマがほとんどなかった。正月休みが明けて職場に行ったら「今年は子供が帰って来んで俺もカミさんも寝正月で食うもんに困った〜」とか顔が一回りデカくなった係長が言ってたけど、俺だって御節も食えずコンビニおにぎりを何度買いに行ったことか…お陰様で口臭が海苔助になったわ。あと正月はやけに寒かったんで肉まんとピザまんにも結構お世話になりました。しんしんと冷えた車内で運転中に食べる肉まんとかピザまんって旨いだけじゃなくて安心するんですね。あー生き返る〜ってゆーお風呂みたいな安堵感も味わえる。あ、ちなみに最後まで読んでもおにぎり買うシーンそんなに登場しません。期待させるだけの、いわゆる詐欺です。はい。


でまぁ、なんでそんなバタついたかといえば二男(第3子)の出産が正月休みに重なったからです。


予定日は1月19日だったかな?ちょうど今頃の予定だったんですけど、うちの妻はだいたい37週くらいで出産を迎える体質みたいで、1人目が37週と5日、2人目が37週と1日で出産してるんで今回もそのくらい、年末年始のみんなが休みの期間に重なりそうだねぇなんて予測はしてました。んで結果は予想通りというわけです。

 

 

12月28日「子宮口が2センチ開いてますねぇ。明日から正規産ですからたくさん動いて良いですよ。たぶん次はないと思いますけど、一応次の検査は5日に来てください」というのが産婦人科での診察結果。
診察帰りの車中ではいつもより俺も妻も口数が多くなりました。
「もし明日産まれたら37週と1日よね?」
「いや、0日やろ!」
「0日とかあるん?」
とか
「出産したら祝膳でるんやったよね?どんなのやったっけ?」
「あたし前の時看護師さんに間違って退院日早められて食べてないんよ」
とか。
もうすぐそこまできた出産、3度目の経験って言ったって俺は待ち遠しさとか不安とか期待とか色んな感情が混ざって苦笑いみたいな感情のせいで口数が普段の3倍くらいになってたように思う。
そういえば検査に行く度に先生が「ケイサンプサン」って言ってて、俺は逆子とか大変な出産にならなそうな妊婦さんを「ケイサンプサン」って言ってると思ってたら違いました。
✖️軽産婦
◯経産婦
あと「産婦人科」って病院の受付の人は絶対言わないのな。「産科」「婦人科」って言うの。奥様曰く産みたくても産めない人とか色々いるから配慮してるんじゃない?って…大変ですよね、色々。
妻の実家に帰り検査結果を報告すると「早く産んでしまいなさい。そしたらみんな気兼ねなく呑めるやん」と言う豪快な義母に「そ、そうやね」と苦笑いの妻。

 

12月30日、検査から2日経って、妻のお腹のハリも進行して苦悶な表情が多くなってきました。お腹の痛む周期も病院から連絡を下さい、と言われてた15分間隔になってきたので、妻が病院に連絡して行った。2週間くらい前から入院セットはスーツケースに詰め込み車に積んである。さぁ産むぞ!と意気込んで。
病院に着くと処置室に通され、妻のお腹にデカいピップエレキバンみたいなのを貼り付けられました。赤ちゃんの心拍とお腹の張り具合を測る機械みたいなんですが、不思議なことに助産師さんはその機械を見ながら「赤ちゃんまだ元気に動いてますね」と言いました。なんで心拍とお腹の張りで赤ちゃんの状態がわかるんだろうか…続けて「産まれる前はね、もっと赤ちゃんが骨盤にグッと嵌まり込んで動かなくなるんですよ。今日はまだでしょうねぇ」と。
てなわけで一旦帰りましょうか、となったのがこの日。
ちなみに帰りの車中「マジかぁ……あーもう産まれてほしいぃ!いたいぃぃくぅぅぅ」と妻は悶絶していました。

 

12月31日、布団に入り「今年中は産まれんかったねぇ。ゴメンねぇっっっつたたた。めっちゃ痛くなってきたんやけどね」などと話ながら就寝。夜中はずっと痛かったようで「いたいぃぃ」と魘されてた妻。一緒の部屋で寝る俺や2人の子どもを起こさないように、ひっそりと魘されてました。

 

1月1日、朝起きてからお腹の痛みで妻が自力で起きれなかったので、まぁ痛すぎて話もまともに出来る状態じゃなかったので、俺が病院に電話して連れて行った。
前回同様の処置室に入り、今回は先に診察。「子宮口が3センチになってました。10センチになったら産まれますよ!」と助産師さん。
つづけて赤ちゃんの心拍とお腹の張り具合を測る機械を見た助産師さんは「良い張り方になってきましたね!でもまだ張りの間隔が短い。この山の部分がもっと長くなったら本番ですよー、頑張りましょう!」と勇気付けて?くれました。
病室に移され、陣痛促進効果があるらしい胡座ポーズなんかをやったんですが、病院の面談終了時刻の19時に診察を受けると「子宮口3.5センチ」ということで「進行が遅いからたぶん明日でしょう」と助産師さんに言われ俺は一旦帰宅。
今年は色々話題になった「笑ってはいけない」を見ながら「明日産まれたら良いねぇ」なんつって義父さんと話してました。「アーイム方正!ワッハッハ!」かわいそーと思いながら。
妻はこの番組好きだから「見よう?」ってLINE送ろうとしたら「破水したかも」とな!!!
「すぐ行く」と返信して病院へ、そして処置室へ。今考えたら、たまたま間違わなかったからよかったものの処置室が数部屋あるのに勝手に入ってしまったのマズかったな…
「パパ来たよ!」
妻の手を握り「頑張れ!」と言いたいけど、痛みを知らない出産をしたことがない俺は「頑張れ!」を言えず、ただずっと祈りながら手を握った。
助産師さんは妻が痛みで叫ぶ度に「息吐いて!フー、フー、フーー」
なんか前ヨガの達人みたいな人がテレビで「私は痛みを感じない!ふっふっふ!」って呼吸法やってたんで出産の時のフーフーフーもそれを取り入れたんですかね?
妻は俺が処置室に入って30分くらい激痛と戦いました。ずっと「もう出してぇぇ!」と叫んでたし、赤ちゃんって人に空いた穴とは比較にならないデカさなんで、やっぱめちゃくちゃ痛いんだろうと思います。
「頑張りましたね!産まれましたよ!」
俺はその言葉を聞き、グッと妻の手を握り「ありがとう!」と声をかけてスマホを取り出しました。妻から絶対忘れるなと釘を刺されていた写真撮影のためです。助産師さんに採り上げられた赤ちゃん、妻が抱く赤ちゃん、忘れてはいけない時計…時計は11時57分を指していました。
「おめでとうございます。元旦ベビーですね!ちょっとママの処置があるので、一度部屋から出てもらえますか?」と助産師さんから言われたので
「お腹減った?何か食べる?」と妻に聞くと「おにぎり」


深夜の屋外は寒いはずなのに、その時寒かった記憶はありません。俺はおにぎりを買いに歩いてコンビニに行きました。